今日は、長女の誕生日です。
朝から33年前の今日を思い出していました。
出産前夜、夕方から陣痛がはじまり夜中12時ごろ
タクシーで病院へ。
夜中の2時ベロンベロンに酔って帰宅した夫。
家に入ると「病院に行きます」と書き置き。
慌ててタクシーで病院へ。
そこにいたのは陣痛で唸っている妻。
眠いのに必死に妻の手を握る夫。
妻は、それどころではない。痛さに耐え、汗だく。
夫が握った手が熱く、払い除ける始末。
妻は陣痛の合間にチラリと夫を見てみると
こくん、こくんと睡魔に襲われている。
辛かっただろう・・・。
立ち会い分娩を希望していましたが、
こんなタイミングで陣痛がくるとは・・。
さすがに分娩室では、「ひーひーふー」
なんて事前に習っていた呼吸を妻に促し、
必死の夫。
戦い終わった時、妻の頭を撫でていた夫。
夫も、頑張りました。
そして無事産まれた直後、
我が子を見た夫の一言は、
芸術作品を見るかのように
「完成度が高い」
でした。
夫らしい感想です。
あれから33年。
その夫は、すでにいませんが、
人生最高の思い出と宝物を贈ってくれました。
その長女も今年5月に女の子を産み母へ。
今月上旬の娘の夫の誕生日に
娘が義母へ夫と子供の写真、そしてこんなメールを送ったそうです。
『今日は、〇〇さんの誕生日です。
◯年前の今日、〇〇さんを産んでくださってありがとうございました』
そして義母から
『そうでした。
私の初めての出産記念日でした。
そういえば、
大きくなって誕生日を家でやらなくなった時、出産記念日として
自分でケーキを食べていました。いい思い出です。」
と返信してくれたそうです。
いいお母様です。
そうだ。
今日は、私の出産記念日!
親にとっては、最高の記念日でした!
写真のなかの夫に
「ありがとう。今まで楽しかったね。」
と伝えました。
今晩は、夫とワインで乾杯です。
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