今日は、3月11日です。
東北復興にむけて10年。
あの日、自然の脅威を思い知らされ、
人間の無力さを痛感しました。
ニュースでは、東北の人々が経験したあの日のこと、
そして全てを受け止め前を向く力を見せてくれる。
人々の悲しみの深さは、計り知れない。
今年は、今まで以上に東北の人々に
励まされている自分がいることに気がつく。
みな頑張っている。
私も頑張らないと・・・・。
そしてニュースでは、小豆島では早咲の桜が満開だという。
東京の開花宣言も間近だとも言っていた。
昨年の桜を思い出す。
花見どころではなかった。
夫の病院に通う中、桜を目にした。
綺麗だの春だの感じる余裕すらなかった。
夫の最後は、せめて大好きだった家で過ごさせたいと
娘たちと夫を連れて帰った。
夫が外の空気にふれる最後となった。
桜は、満開。
自宅に向かう車の中、
「桜が満開よ、見える?」と何度も夫に声をかけた。
うなずいているようではあったが、見てはいない。
今思うと、それどころではなかったか、夫のことだから
「春か・・・」と
心で呟いたか・・・。
それから夫と過ごせたのは、2週間でした。
その時の光景が、昨日のようで桜の話をきくと
悲しみがこみ上げる。
今まで桜は「春の喜び」と疑わなかった。
人とは、そんな単純ではないと今更思う。
今年、私は桜を見てどう思うのだろうか・・・
それでも「桜を喜ぶ自分でありたい」と願う。
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