父の貯金箱

気持ちのいい日が続いています。

よい季節ですね。

今日も秋晴れです。

 

昨日は、実家の整理に行ってきました。

 

実は、実家の父が今年の5月他界しました。

4年前母を亡くし、それから一人で頑張っていました。

子供の頃は、厳格な父でした。

読書家で最後までしっかりしていました。

 

90過ぎても父から学ぶところは多く、

大好きな父でした。

 

 

自分のことは自分で、工夫して生活していました。

母は料理が上手で家庭的でしたので、

母がいなくなってから食事だけは私が手伝いました。

 

私が1週間に1度実家に行き、買い出しをして、

1週間分の料理をし、冷蔵庫の中にいれ、

父はそれを上手に食べていました。

 

「お前の料理は、ままの味に似ている」

と、いつも喜んでくれました。

 

昨年暮れ、体調をこわし入院。

元気に戻って来るはずでしたが、家に戻ることはできませんでした。

91歳でした。

 

 

 

一人暮らしの父の元を娘たちもよく顔を出しました。

その度に父が話題にする貯金箱がありました。

 

いたずらっぽい表情で

「増えたぞ!」と娘たちに差し出します。

 

500円玉貯金。

 

ずっしり重いその丸いスノーマンの貯金箱を嬉しそうに手の中で撫でながら

「なにかうまいものを食べに行こう」といいます。

 

その無邪気な父の表情は、孫である娘たちも大好きでした。

 

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なんども楽しい計画は立てるものの

コロナ禍のため行けずに終わってしまいました。

 

 

昨日、整理しながらこの貯金箱を撫で、持ち帰りました。

 

父の写真の前に起き、

「みんなで何か美味しいものを食べに行こうね」

 

父にそう呟きました。

 

 

 

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