私がまだ学生だった若い頃、友人の家で飲み会がありました。
私は、そこでうっかりワイングラスを
割ってしまったことがあります。
申し訳ないと謝る私に友人は、
「形あるものは、なくなることになっているんだよ」
と、何気なく私に言ってくれました。
その時から
「形あるものは、いずれ必ずなくなる・・」
この言葉が、心の下敷きになっているように思います。
平家物語の冒頭に
という一節があります。
「諸行無常・・・」
諸行（すべてのもの）は、無常（常がない＝続かない）
世界遺産、パリのノートルダム大聖堂の火災、沖縄の首里城の火災・・・
世界中の人々が衝撃を受けました。
こんなことが起こるんだ。
どんなものも、いつかはこわれ、生きているものは、死ぬ。
生きることが、とても切なくなります。
人は、それぞれの時代の波にのって、生きています。
親の時代、私の時代、子供の時代、
自分を中心におき、その前後を見ただけでも
目覚ましい時の進化を感じます。
それぞれの文化の流れの中を必死に
波にのまれないよう泳いごうとしている自分があります。
今までも。そして、これからも。
昨日、4年使っていた携帯の機種変更をしました。
i phone7 から i phon12 の変更でした。
私にとっては、あっという間の4年の間、すっかり進化しています。
大いに使ってあげようじゃないの。
進化に振り回されるのでなく、〈進化を楽しむ心〉は、
私世代を生きる者にとって、大切な心構えと踏んでいます！
時代を楽しみながら、今自分を取り巻く「こと」「もの」「人」を
見直し、大切にしたいと強く思いました。
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