私は、幼児教室の造形クラスで絵画や工作を教えています。
対象は、幼稚園生。
幼稚園生とは、4、5、6歳児です。
「こんな小さい」とか「まだまだ赤ちゃん」と
思うかもしれませんが、とんでもない!
彼らは、立派な一人の人間なのです。
成長の幅はありますが、性格も違えば、好みも違う。
ちゃんとそれぞれの人格となる核の芽をもっています。
それを見極めてあげることは、
幼児教室に関わる者として大切なことです。
そして子供の数だけ親御さんがいます。
子供以上にこの親御さんの気持ちに添うことは、
大切なことです。
親御さんの子供を思う気持ちとは、
それはそれは大変なものです。
ご家庭それぞれ、親子関係は色々ですが、
よりよい子供の将来を願わない親はいませんね。
今朝も目が覚めて、
ふと寝室の壁に飾られている1枚の絵を眺めていました。
私が幼稚園生ぐらいのころ
母が都内の劇場で、「おやゆびひめ」の舞台を観せてくれました。
その時の舞台の内容は、覚えていません。
その行き帰りの電車の中の情景をわずかに覚えているだけ。
母はその後、その舞台のパンフレットの中綴じページの1枚の絵を
まだ幼い私の部屋の壁に画鋲で貼ってくれました。
それから私が結婚をするまで私の部屋にずっと貼っていました。
子供時代、思春期、そして大人に成長する間、
幾度も私の部屋で、母は、
「こんな風にあなたが大きく羽ばたいて欲しいと願っているのよ」
とつぶやきました。
結婚後は額に入れ、今も私と一緒です。
大好きだった母は、4年前他界しました。
今も変わらず母の願いと励ましを受けています。
親の思いとは、尊いものです。
毎日この絵を観ながら、
「今日も頑張らなくちゃ」
と、自分に喝がはいります。
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